優しい曲線、優しい動線 スロープのあるお庭

皆様、こんにちは! 寒い日が続きますね。 涙も凍りそうです。 
一年で最も寒いと言われる二十四節気の『大寒』を先週20日に迎えましたね。
今の暦だと2月も寒いしまだまだ冬まっただ中ではありますが、大寒を過ぎると次は立春。
なんだか春が近くなった気がして、凍てつくような空気の中にもどことなく温もりを感じる(気がする)のです! 
いつの間にか日も長くなっていたり、プランターのチューリップは小さい芽が出始めていたり。
冬が苦手な仲間の皆さん、もう少しの辛抱ですよー!!

 

スロープのあるお庭

近年特にそう感じるのですが、公共施設だけでなく街の色々なところにスロープを見かけるようになった気がします。
『バリアフリー』という言葉も、以前よりずっと身近になってきましたね。
私も数年前に「福祉住環境コーディネーター2級」を取得し、障壁を取り除く『バリアフリー』だけではなく
どんな人にも使い勝手・使い心地のいい『ユニバーサルデザイン』ってどんなものがあるだろう?と考えるようになりました。

 

代替テキスト

最近工事させていただいたW様邸ではお庭にスロープを取り入れ、
玄関ポーチから土間までの高低差をなだらかに結びました。
少し足が悪いおばあちゃんが、手すりをしっかり握りながらゆっくり行き来することができます。
私の祖母(87歳)は歩く時や買い物の際にシルバーカー(手押し車)が必ず一緒なので、こんなスロープがあればとても楽で
お出掛けも楽しみになりそうです。
ベビーカーや車いすも、そのまま玄関まで登れます!

今回のスロープは曲線デザインのため、雰囲気もとても柔らかく優しいものに仕上がりました。 
人が移動する道筋を「動線」と呼びますが、
曲線デザインにすることで、この動線も優しいものになりましたね。
近年はスマートで直線的なシンプルモダンデザインが多い印象ですが、
やはりこういった曲線だったり、乱形石貼りの曲線デザインもアクセントになり、すごく素敵です!

 

リフォームの時代と言われる昨今ですが、災害に備える耐震補強という面だけではなく
直しながら長く大事に住まうという価値観を持つ人も増えているような気がします。
スロープは『バリアフリー』でもあるけれど、手助けが必要な家族だけではなく
手助けする側の家族にとっても嬉しい存在の『ユニバーサルデザイン』とも言えるんじゃないかなって感じました!
家族みんなにとってどれだけ住み心地の良い住環境なのかって、家族みんなの笑顔に直結してきますよね。

W家の皆様の笑顔がたくさん咲くお庭になりますように!

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